夏の冷え取り&むくみに!英国式「ジンジャーコーディアル」

みなさまこんにちは。
日本ティー&ハーブ協会の英国支部長の宮田華子です。

毎回英国から、暮らしに根ざしたティーやハーブの楽しみ方をお伝えしています。


日本は毎日暑い日が続いていると思います。

外は暑い、でも電車の中や会社はクーラーで冷えてしまう…。暑さと寒さを交互に繰り返し、体調を崩してしまう人も多いのではないでしょうか?

私は暑さにも寒さにも弱く、しかもかなりのむくみ症です。特に夏はひどく、ふくらはぎがあまりにむくんで正座ができなくなってしまうこともよくありました。

ロンドンの夏は日本ほど暑くないものの、中途半端な暑さのために汗をかきづらくなってしまったことがあります。また大した暑さでもないのにクーラーが効いているレストランやオフィスもあり、冷えてコチコチに固まってしまう…と、英国でも日本でもずっと同じような症状を抱え続けていました。

何とかしたいな…と思っていたとき、友人に「美味しいし続けられるから」と冷え取りに効くジンジャー・コーディアルを勧められました。

そのとき初めて知った「コーディアル」という言葉。「ジンジャー(ショウガ)は分かるけど、“コーディアル”って何?」と思ったのですが…以来毎年夏には欠かせない飲み物になっています。
 
 

そもそも「コーディアル」とは?

コーディアルとは、ハーブのエキスや果汁を濃縮したものを指す言葉です。そのまま飲むのではなく、水やお湯、お酒やソーダ水などで割って飲みます。


*スーパーマーケットにはたくさんの種類のコーディアルが販売されています。

「コーディアル(Cordial)」には「元気をつける」「心のこもった」という意味があります。英国では15世紀ぐらいから薬用のハーブ飲料を指す言葉として使われてきましたが、現在では「健康によい飲み物」と「手軽に使えるジュース」の濃縮版という両方のイメージがあります。

実は英国では「コーディアル」とほぼ同義語で「スカッシュ」(「レモンスカッシュ」の「スカッシュ」です。英語的発音では「スクワッシュ」)という言葉も使われているので少しややこしいのです(笑)。スーパーマーケットでは同じ売り場に「コーディアル」と「スカッシュ」が並んで販売されています。


*「コーディアル」と「スカッシュ」が上下・隣に並んでいます。この陳列棚そのものは「スカッシュ・コーナー」でした。

今回改めて調べてみたのですが、「コーディアルとスカッシュの差って?」は英国人の間でも論争があり、はっきりしていません。つまり事実上ほぼ同じように使われているようなのですが、生活者として英国に暮らす私の感覚では、

コーディアル:ハーブや体に良いものを使っている(例:エルダーフラワーやジンジャー入りのものは「コーディアル」と呼ばれることが多い)

スカッシュ:コーディアルより少しカジュアルなドリンクの感覚。果物系が多く、単に“果物の濃縮ジュース”の意味合いが強い(リンゴやオレンジ、ベリー類など)。

のように理解しています。


最近気に入っている「サマーフルーツ」の“スカッシュ”。イチゴやリンゴなどが入っています。ほぼ同じ材料で“コーディアル”と書いてあるものが同じ棚で売られいました(笑)。
 
 

冷え取り&むくみ取りが期待できるジンジャー・コーディアル

日本と同様、英国人もショウガを冷え取りに使っています。「モルドワイン」など暖かい飲み物にも入れますし、冷たい飲み物にも使われます。


(「モルドワイン」については以前ご紹介しました。)
 

ショウガは加熱したものと生のものとでは効能が異なります。生のショウガは殺菌や免疫力を高める効果に優れているので、風邪のときに摂取するとよいと言われています。加熱したものは体を温める効果があるのは有名ですね。

ショウガをゆっくりコトコト煮詰めてつくるジンジャー・コーディアルは、温めても冷たくしても美味しいので、夏の体調管理に最適です。コーディアルを小さなボトルに詰めて持ち歩き、クーラーひえひえの場所ではお湯で割り、さっぱり飲みたいときは水で割れば簡単に美味しいドリンクが出来上がります。

ジンジャー・コーディアルは果物はハーブ類を合わせやすいのも特徴です。季節に合わせ、味を変えることで楽しめる飲み物なのですが、夏は「冷え取り」に「むくみ取り」効果をプラスさせるため、フェンネルシードをプラスしたものを愛飲しています。

フェンネル(英:Fennel、学名:Foeniculum vulgare)はセリ科ウイキョウ属の多年草です。


 

英国では茎や葉の部分を野菜としてサラダや煮込み料理に使いますが、今回は種であるフェンネルシードを使います。

フェンネルシードには発汗作用と利尿作用があり、体から余分な水分を出す手伝いをしてくれると言われています。海外セレブの間で、ミネラルウォーターの中にフェンネルシードを入れる「フェンネルシードウォーター」が流行っているほどです。
 
 

フェンネルシード入りジンジャー・コーディアルの作り方

「作り方」と言うのは申し訳ないほど簡単に作れます。
 

材料:
ショウガ:200g
水:1リットル
砂糖:200g (今回はグラニュー糖を使いましたが、お好みの砂糖を使って下さい)
フェンネルシード:小さじ1杯


 
作り方:
1)すべての材料を鍋に入れ、強火で加熱する。
2)沸騰したら弱火にして蓋をし、水が半分になるまで煮込む。


*吹きこぼれないように煮込むだけ。簡単です。

3)水が半分になったら火を止め、蓋をしたまま余熱が取れるまで蒸らす。
4)余熱が落ち着いたらざるで漉し、煮沸消毒した瓶に入れてできあがり!


*きれいな飴色にできあがります。すぐ使う分以外は煮沸消毒した密閉できるボトルに保管。冷蔵保存で1週間は楽しめます。

ドリンクにする場合は、コーディアルを1/3、水やソーダ水を2/3の割合で薄めるのが適量です。ソーダ水で割れば「ジンジャエール」のできあがり! ライムやレモンなど柑橘類との相性も良いので、キュッと絞ったり、輪切りや串切りを添えても美味しいですよ。

コーディアルを作った後に残る大量のショウガは、ハチミツ漬けにするとショウガそのものも美味しくいただけます。ドリンクに浮かべてもいいですし、紅茶に入れれば即席「ジンジャー・ティー」の出来上がりです。ヨーグルトに入れても美味しいです。

簡単にできる夏の冷え取り&むくみ対策、ぜひお試しください!


まだまだ暑い日が続くと思います。どうかご自愛して夏を乗り切って下さい。
ではまた次回お目に掛かります!

(※ハーブの効能・効果には個人差がありますのでご注意下さい。)

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